就職や転職をするときに、「TOEIC700点以上」や「簿記一級」のような資格が必要になることがあります。自動車免許の取得も必須条件になっていることが多い資格です。
そのような資格取得が必要なのは分かっていても、お金がないという理由で資格取得できずに転職や就職が難しくなるケースがあります。
お金さえあれば、困ることないのにと悩んでいる人のために、ここでは資格取得のための費用をできるだけ抑えるコツと、費用を準備するための方法について紹介します。

資格取得は資格の種類にもよりますが、1万円以下の費用で取得できるものがいくつもあります。
お金がない場合は、専門学校やスクールに入らずに、独学で資格取得のための勉強を行いましょう。
失業中であれば、教育訓練給付制度や職業訓練受講給付金のような国の支援を利用すれば、お金がなくても資格取得のための勉強ができます。
在職中の人は、日払いアルバイトやカードローンを活用して、資格取得のための資金を用意しましょう。
詳細は本文を参考にしてください。
資格取得にはどれくらいのお金が必要?
資格取得にかかる費用は資格によっても変わります。ここではまず、就職や転職で有利になる資格について、取得までにかかる費用について紹介します。
介護福祉士
介護のプロフェッショナルと認定される国家資格です。資格取得をしておくと、介護の世界での転職にとても有利になります。
- 実務者研修(無資格者):20万円
- 実務者研修(介護職員基礎研修修了者):5万円
- 受験料:10650円
ITパスポート試験
ITに関する基礎知識を有することを証明する国家資格です。ITに関するある程度の知識が保証されるため、転職や就職時にひとつの目安として有効です。
- 参考書:2000円
- 受験料:5700円
日商簿記検定2級
経理の仕事や管理職に求められる資格です。3級では就職や転職であまり有利になることはなく、ほとんどの場合は2級以上が評価の目安です。
- 参考書:1万円
- 受験料:4630円
TOEIC
TOEICは資格ではありませんが、600点以上持っておけば、就職や転職で「英語ができる」人材として有利になります。
- 参考書:2000円
- 受験費用:5735円
資格取得費をできるだけ低く抑えるコツ
上記で紹介した資格以外にも、いくつもの資格があります。
取得のために数十万円かかるものや、1万円以下で取得できるものもあります。
お金をかけて資格取得のためのスクールに通ったり、通信教育を受ければ合格率は高くなりますが、お金がない場合はそうもいきません。
ここでは、お金がない人がいかにして資格取得をするかについて、その方法を紹介します。
勉強は基本的に独学
時間がかかりますし、根気も必要ですが、お金をかけずに資格を取得するには独学が基本です。最近ではインターネット上で、勉強方法などが無料で紹介されていますので、独学で資格を取得した人の方法を真似して、同じように勉強にお金をかけないで試験を受けましょう。
参考書は古本屋かamazonで中古品を購入
参考書は本屋で新しいものを買いたくなりますが、数年前のものでもほとんど内容が変わることはありません。
古本屋やamazonで中古品を購入して、参考書代を安く抑えましょう。新品の半額以下で入手することができますので、資格取得の費用を大きく下げることができます。
教育訓練給付制度を活用する
厚生労働大臣の指定する講座を受講することで、受講費用の一部を支給してもらえる制度が、教育訓練給付制度です。
雇用保険の一般被保険者が対象で、一般教育訓練給付金なら10万円を上限に、受講費用の20%が戻ってきます。
専門性の高い専門実践教育訓練給付金は、年間32万円を上限に、教育訓練施設に支払った費用の40%が戻ってきます。
資格取得の費用を準備する方法
独学するにしても、給付金を使うにしても受験費用は自分で払わなくてはいけません。
参考書の費用も安いとはいえ無料というわけにはいきません。試験に合格して資格取得をするには、ある程度の出費はどうしても避けることができません。
資格取得のための費用として、1万円の出費でも生活が苦しくなるという人のために、ここでは受験費用と最低限の参考書代を手にする方法について紹介します。
職業訓練受講給付金を利用する
利用するためにはいくつかの条件がありますが、雇用保険の受給期間が終わっても仕事が見つからないのであれば、職業訓練受講給付金を利用するという方法があります。
ハローワークに相談して、ハローワークの求職者支援訓練または公共職業訓練を受講していれば、条件次第では毎月10万円の給付金が支給されます。
教育訓練給付制度に似ていますが、教育訓練給付制度は受講費用の一部を給付するのに対して、職業訓練受講給付金は、生活を支援するための制度です。
失業中で資格取得を目指している場合は、ハローワークに相談してみましょう。
日払いアルバイトを行う
資格の種類にもよりますが、独学であれば参考書も含めて1万円以内で費用を抑えることができる資格も少なくありません。1万円程度であれば、日払いアルバイトを2回行えば簡単に得ることができます。そのお金で参考書を購入して、受験の申込みも行いましょう。
カードローンでお金を借りる
カードローンでお金を借りるというと、借金を背負うことになるイメージがあるかもしれません。それでも資格を取得して、就職や転職ができるビジョンがあるなら、返済も難しくはありません。先行投資だと考えて、カードローンでお金を借りてみましょう。
お金を借りて資格取得の専門学校に通ったほうが、効率よく資格取得ができることもあります。
ただし、無職の状態では審査落ちする可能性があります。これから転職を考えている人は、在職中に申し込みを行うようにしましょう。
まとめ 独学する覚悟があるなら安いテキストで
資格取得のための試験は、参考書や受験料も含めて1万円以下で受講できるものがいくつもあります。研修が必要で数十万円必要なケースもありますが、独学で取得できる資格もありますの。スクールなどに通うのではなく、お金がないのであれば独学で資格取得を目指しましょう。
無職の場合は、独学でもお金が足りないというケースがあります。
その場合は、教育訓練給付制度や職業訓練受講給付金のような国の支援を受けて、資格取得のための勉強を行いましょう。
まだ在職中という場合は、日払いアルバイトやカードローンを活用して、資格取得のためのお金を用意してください。