定期的な飲み会への参加は、社会人にとってはとっても大切な接待のひとつ。
職場のコンパはもちろん、友人たちとの飲み会、ついでに会費…。
スケジュールとしてぽつぽつあるのは構わないのですが、時々予定が一気に被ってしまって職場での付き合いが大ピンチ!
…なんてことは、誰もが経験したことのあるようなありふれた話です。
でもそんなときに限ってお金がなかったり、給料日直前だったり、まとまったお金が必要なときだったり…とにかく飲み会代がない!と焦る人は少なくありません。
「飲み会費用がないとき、工面する方法なんてあるの?」
「払えないとき、素直にお金がないって言い辛い…」
ここでは、そんなピンチのときに役立つ飲み会ならではの切り抜け方や、打開策についてご紹介していきます。
飲み代が支払えない場合、考えられる対応策は以下の三つです。
- 自宅などで安く飲むようにする
- うまく断る
- お金を借りて支払う
平均的なサラリーマンの外飲みの費用は5,102円です。
飲み会の費用は節約するには困難ですし、どうしても断り切れない誘いもあることも事実です。
臨機応変に対応する必要がありますが、飲み会に参加するメリットなどを考慮したうえできっぱり断る、というのも一つの手段といえます。
お酒を飲みたいのにお金がない!
新生銀行の「2016年のサラリーマンのお小遣い調査」の発表によると、男性会社員のお小遣いや飲み代は以下のような結果になりました。
- 月々のお小遣い平均:37,873円
- 1日の昼食代平均:587円(月にすると17,610円)
- 一回の外飲み代平均:5,102円
- 一回の家飲み代平均:2,734円
参考:https:/www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2016/160629okozukai_j.pdf
以上の結果から単純に計算すると、サラリーマンは月に外で4回飲むとお小遣いのすべてを消耗してしまうことになります。
会社の雰囲気や上司のご機嫌によっても変わるでしょうが、月に4回というのはまだ少ないペース。
時期によっては毎日のように飲みに行って帰ってきたり、会費を徴収する形式の飲み会ではこの平均値よりもはるかにお値段が張ってくることでしょう。
さらに上記はあくまで、月のお小遣いの中で飲み会代までをやりくりした場合の話。
当然飲み食いするほかにもお金はかかってくるわけで、実際にはもっと多額の費用がかかってくるのです。
職場の飲み会、節約できない理由はその場の「ノリ」
ところで、飲み会で注文するとき、「あ、これはちょっと高いからやめておこう…」って気持ちにならない、もしくはなりにくいのはなぜでしょうか。
ランチにはお弁当を持って来たり、家から飲み物を持参したりして少しでも節約しようとしているのに、飲み会の席は羽目を外して一品でランチが食べられるような値段の食事を注文したりしますよね。
これは次のような理由が考えられます。
- 一品あたりの値段を考えずに注文する
- 部下がいる手前、奢ってあげたいという気持ちがある
- ただ単にお酒が飲みたい、ストレスを発散したい
一品あたりの値段を考えずに注文する
飲み会というのは大抵は数人~数十人の大所帯で行われるもの。
ちょっと高額なものを頼んでも、結局割り勘になるしどんどん好きなものを頼んでしまいがちです。
友人ならともかく、上司や部下のいる席ではみみっちいと思われたくありませんからね。
飲み会って実は、せっかく楽しい雰囲気を壊したくないとか、食事を頼まないと逆に失礼にあたるとか、かなり臨機応変な対応が求められるハードな時間なんです。
そうやってお酒や食事をどんどん頼むと気持ちが大きくなって、殊更にあれやこれやと注文してしまって、気が付くと値段が膨れ上がっているんですよね。
部下がいる手前、奢ってあげたいという気持ちがある
あなたが職場の上司の場合には、飲み会の席の代金をすべて支払っている、ということはよくあることではないでしょうか。
職場での付き合いを大切に、今後につなげたいという方ならなおさらのこと。
部下たちのいる前で、じゃあ会計は割り勘で払いましょうとはちょっと言い辛いですよね。
かといって安いものだけ頼め、というのも忍びないですし、やっぱり節約するポイントとしては難しいところです。
ただ単にお酒が飲みたい、ストレスを発散したい
お酒を飲む大きな理由、目的として挙げられるのが、やはり日々のストレス発散です。
毎日のように飲んでいる方にとって、すでにアルコールはなくてはならないもの。
仕事の鬱憤をお酒でしか晴らせないと考え、飲むことだけを楽しみに仕事をがんばっている…。
文章にするとなんだか切ない気持ちになりますが、このような人は少なくありません。
飲み代がないときの3つの解決策
それでは、どうしてもお酒飲みたいのに、飲み会に出たいのにお金がないときにはどうすればいよいのでしょうか。
飲みに行かないという選択肢も含めて次の3つが考えられますね。
- まずは自宅で飲むことを考えてみる
- 上手に断る。職場での付き合いが気になる場合の断り方
- カードローンで飲み代を借りる
まずは自宅で飲むことを考えてみる
新生銀行の「2016年のサラリーマンのお小遣い調査」にもあるように、外で飲んだ場合と家で飲んだ場合の費用の差は2,000~3,000円にもなっています。
親しい友人たちとの飲み会の場合には外に出るのではなく、誰かの家に集まって乾杯したり、ツマミを持ち寄って自分たちで作ったりするとよいかもしれません。
「一人あたり何千円分だけ食糧や酒を買ってくる」と予め決めておけば、会費を徴収することもなく安価に済ませることもできそうです。
ただしこれは、職場の人と催すにはハードルが高い!と感じる方も多い手段ですね。
外で飲みたいけどお金がない、というとき、一番に考えることといえば…。
上手に断る。職場での付き合いが気になる場合の断り方
やっぱり「今回は遠慮しておきます」などいった断り方ではないでしょうか。
職場の同僚、上司や部下との飲みは今後の付き合いもある手前、なかなか断りづらいんですよね。
かといってドタキャンするわけにもいきませんし、素直にお金がないとも言えない…。
そんなときに使えそうなうまい断り方を紹介していきます。
体調不良を理由にするときは事前に準備を
具合が悪いことを理由にするときは、事前にそういった素振りをしておきましょう。
一番手っ取り早く思いつく断り方ですが、それゆえにやりすぎても、やらなくても不審がられてしまいがちです。
また体調不良だけで何度も飲み会を欠席するのはあまり印象がよいこととは言えません。
本当に具合が悪いときに休めない、ということのないよう気を付ける必要があり、そういった意味ではリスキーな断り方のひとつといえます。
家族の病気を理由に断る
主にインフルエンザやノロウイルスなどが流行する冬場に活用できそうな断り方です。
- 子どもがいる場合にはそちらを優先したいと伝える
- 他の人に移してしまわないようにしている
- 潜伏期間かもしれない
- 念には念を入れて今回は遠慮しておきます
などなど、様々な応用ができますが、時期によってはすぐにウソだと見抜かれてしまいますので、こちらも慎重に扱いたい断り方です。
ローンの支払いが滞っていて厳しい
車や住居などのローンの支払いを滞納すると、個人信用情報機関に遅延情報が残り、数年間は新規でローンが組めなくなったり、クレジットカードを作ることができなくなってしまいます。
素直に打ち明けられる相手の場合には、こういったローンの支払いとその滞納リスクについて軽く触れたうえで、お金がないということを伝えてみることも一つの手段です。
この場合は自分から次の約束を取り付けたりなど、今後へ繋げる方法もあります。
一度検討してみてくださいね。
ドクターストップが出ている
医療機関からお酒を控えろ、と言われているサラリーマンは少なくありません。
医師の診断書を持参せよと言われる場合は別にして、飲み会の断り方としては「治療期間だから」と長く使えるもののひとつです。
薬を飲んでいる
上記のドクターストップと併用できる断り方です。
このような飲み合わせの危険性について、なんとなく知っていても詳細は知らない方が多いので要注意です。
さらに本当に常用している薬があるときには、必ずお酒を飲んでも大丈夫な薬品なのか確認しておきましょう。
カードローンで飲み代を借りる
どうしても飲みたい、飲み会に出なければならない、奢らなければならない、という場合には、銀行や消費者金融のカードローンでお金を借り入れることを検討してください。
抵抗のあることかもしれませんが、少額(10万円以下)の借り入れであれば利息もそれほど膨れ上がることはありません。
- 将来的に生活を圧迫しない返済計画を立てること
- ボーナスや給与が途切れても持続して支払える返済額を設定すること
- 足りないぶんだけを借り入れること
上記の事柄に充分注意して、飲み会代を借り入れるようにしてください。
まとめ:迷ったときは影響のない程度で断ることも大事
サラリーマンにおける飲み会の重要性は、実際に飲み会に出ている方でなければあまり理解してもらえないことのひとつです。
お金がないなら断ればいいじゃない、と一概には言えませんし、飲みニケーションが苦手な方もいます。
過度なアルコールハラスメントを受けて、飲み会が苦手になってしまった方も多いです。
飲み会に出るか迷ってしまったときは、その飲み会の目的や、出ることによるメリットなどを考えてみてください。
職場での難しい付き合いのなか、影響のない範囲で、一度しっかり断ってみるというのもありかもしれません。