キャッシングやカードローンなど使いたくないとき、友人や知人の間でお金の貸し借りをすることがよくあります。
コンビニで買い物をするときにお金が少し足りないくらいならいいのですが、みんなで行く飲み会の費用を立て替えてもらうなど、そこそこの金額を借りるときには、のちのちの揉め事の原因にならないように気をつけるべきことがあります。
ここでは友人や知人などの親しい人からお金を借りるときの注意点と、後から揉めないようにするためのポイントを紹介します。
お金を借りる時は借用書を作る
友人からお金を借りるときに気を付けたいのは、その関係が崩れてしまうことです。
そうならないために、きちんと借りたお金に関しては記録として残しておく必要があります。友人からお金を借りるときには必ず借用書を作るようにしましょう。
そうすることで、お互いの認識のズレなどもなくなり、返済日を設定することで「返さなくては」という意識も働きます。
ダラダラと借りっぱなしの状態にしないためにも借用書を書いて、返済に勤めましょう。
借用書に記載すべきこと
借用書と言っても、何もしっかりとした書類を作る必要はありません。何も書かれていないコピー用紙に手書きで作成するだけでかまいません。記載事項は下記になります。
- 「借用書」の文字
- 作成した日付
- 貸してくれた人の名前
- 「いつ」「いくら」借りたのか
- 返済日
- 返す方法
- 自分の住所と名前を記載し印鑑を押す
これだけで借用書の形は整います。
借用書を書いてお金を貸してもらったら、必ず返済期限までに返済するようにしましょう。
金利はどうすればいい?
上記の記載事項を見て、「金利はどうすればいい?」と思ったかもしれません。
基本的に個人間でのお金の貸し借りで金利を払う必要はありません。
特に学生同士ですから、相手から言い出さなければ、困ったときはお互い様の精神で、金利なしで借りたお金を返済しましょう。
とはいえ、返済するときに食事を奢るくらいのことはしてください。
逆に、個人の金銭の貸し借りの場合、金利を取ってはいけないという法律もありません。
具体的には、年率109.5%までの利息が認められています。
金融機関の法定金利上限が18%であることを考えれば、めちゃくちゃな暴利のようにも思えますが、要は、元金と同じくらいの金額の年利が、個人融資には認められていることになります。
信頼関係を崩したくなければ返済期限は必ず守る
友人からお金を借りると、それだけでお互いの関係はギクシャクしたものになります。
貸した側は特に気にしていなくても、借りた側は精神的に弱い立場になってしまいます。それを解消するには返済期限をきちんと守って返済する以外にありません。
もし1%でも返済できない可能性があるなら、友人からお金を借りることはNGです。
その信頼関係が完全に崩れてしまうつもりでお金を借りてください。場合によっては仲間グループからあなたが抜けなくてはいけなくなる可能性もあります。
お金を期限内に返すというのはそれくらい重要な事だと認識してください。学生が友人からお金を借りるときは、確実にお金が入ってくることが分かっているときだけにしましょう。
借りるときは何のために使うお金なのかを説明する
- パチンコで負けて生活費がない
- 絶対に勝てる競馬につぎ込む資金がほしい
- 限定版の商品をどうしても買いたい
実際にお金を借りたい理由はこのようなことがほとんどかと思います。冷静に考えれば借りる必要のないお金なのですし、友人からお金を借りる理由として、間違っても口にしてはいけない理由になります。
友人からお金を借りるときは、必ずどのような理由で借りるのかを伝えるようにしましょう。その理由を伝えられないのであれば、それは上記のような借りる必要のないお金の可能性があります。
自分が貸す側の立場になったとき、そういうことなら貸してあげようと思えるかどうか。それだけの理由を準備してお金を借りるようにしてください。もちろん嘘はいけません。どれだけ上手な嘘でも嘘は必ずバレます。そして信頼を失ってしまい、自分の居場所もなくなってしまう可能性もあります。
きちんと説明できる理由がある場合に限って友人を頼り、説明できないお金は絶対に友人からは借りないようにしてください。
友人からお金を借りるのはいくらまで?
学生同士のお金の貸し借りだと、自分もお金がなければ相手もそれほど余裕がないはずです。「10万円貸して欲しい」とお願いしても無い袖は振れませんので、まず貸してもらえません。一般的には学生で友人から借りられるのは1万円がいいところで、2万円以上になると相手も躊躇するはずです。
2万円でも返済は簡単ではありませんよね。仕送りを含めた自分の収入を考えて、できるだけ1ヶ月以内に返済できる金額を借りるようにしてください。もちろん借りている間は無駄遣いすることなく、生活も質素にするようにしてください。お金を借りておきながら遊びに行くなんてことをしていると、信頼がなくなってしまいますので、注意してください。
まとめ:友人にお金を借りられるのは人生で1度だけ
ついつい1度お金を借りるとまた貸してもらおうとしてしまいます。きちんと返済していても、何度もお金を貸していると、友人でもいつかは縁を切られてしまいます。
人生において友人からお金を借りていいのは1度だけ。それくらいの気持ちでお金を借りるようにしましょう。何度もお金を借りるというのは収支のバランスが明らかに崩れています。収入を増やすか、支出を減らすかして、お金の収支をコントロールしてください。
思わぬ出費が必要になったけど、どこからもお金を借りることができず、数日後の給料日に確実に返すことができる。それくらいの条件が整っているときに、人生で1度だけの友人からの借金だと思って、借用書を用意してお金を借りるようにしましょう。