どこからもお金を借りられない20代が闇金からお金を借りてしまうケースが増えています。
正規の金融機関が貸してくれないのだから、闇金から借りるしかないじゃないかと思うかもしれませんが、闇金からお金を借りてしまうと逃げ道がなくなってしまいます。
その先に待っているのは返済に追われて苦しいだけの生活です。ここでは闇金からお金を借りてはいけない理由と、すでに借りてしまっている場合の対処法を紹介します。
闇金でお金を借りるのは、永遠にヤミ業者と付き合うということ
法律で金利は年20%を最大と設定されています。正規の金融機関はこの金利を守る必要がありますので、どの金融機関でも金利が年20%を超えるようなことはありません。
ところが闇金の金利は自由です。自由にしていいということではなく、存在そのものが違法ですので国の定めた金利に従うつもりもありません。
闇金の金利は借りるところによるのですが、業界用語にトイチ、トサン、トゴなどの言葉があるように、10日で1割〜5割の金利がつきます。
トサンの場合は10日で3割の金利がつきますので、10万円借りた場合の利息は3万円です。
普通に考えれば10日後に13万円返すことになるのですが、闇金の場合は貸付したお金から先に利息分を支払うこともあります。
10万円借りた場合は利息分の3万円を引いた金額である7万円を貸し付けて、10日後に10万円の返済が必要になります。
まず10日後に3万円というのがありえない利息ですが、これを支払えない場合、業界用語で「ジャンプ」と呼ばれる返済方法を提案してきます。
10万円の返済ができないので、闇金は次に15万円の貸付をしてくれます。
その15万円の中から4万5千円は利息として引かれ、10万円分を返済に充て、手元には5千円が残り、10日後には15万円の返済が待っています。
これを繰り返すとあっという間に数百万円という借金になります。
漫画のような世界ですが、実際に起こっていることです。
これは極端な例としても、闇金は生かさず殺さずギリギリの取立てをしてきます。
一度利用すると、永遠にお金をむしり取られると考えてください。
闇金でお金を借りてしまったときの対処法
闇金でお金を借りてしまったときの対処法は2つあります。
- 親にお金を借りて完済をする
- 弁護士に相談する
揉めごとに巻き込まれたくないのであれば、借りたお金は借金が膨れ上がる前に一括で返済してしまうことです。
お金を用意できない場合は、親に頼るなどして何としてでもお金を手にしてください。
ただし、身内が債務者の借金を返済するケースは、債務者が再び借りるチャンスを得ることにも繋がります。
言い方は悪いですが、借りた本人もある程度痛い思いをしなければ、借金の根本解決はできません。よって、親が肩代わりするというのは本当の最終手段だと思ってください。
ただし、闇金から借りたお金が法的には返さなくていいお金です。
ただし、その交渉を個人が行うと危険な状態になってしまいますので、弁護士に間に入ってもらう必要があります。
闇金から借りたお金が膨れ上がりすぎて返せない。そんなときはすぐに弁護士に相談してください。
闇金業者も弁護士が出てくると無理な取立てをしなくなり、場合によっては元本だけの返済で応じてくれることもあります。
これが個人で交渉をしようとすると、命がけの交渉になることもありますので、交渉をするときは必ず弁護士に依頼しましょう。
闇金業者の見分け方
闇金を利用してはいけないと分かっていても、経験の浅い20代は知らず知らずのうちに闇金を使っている可能性があります。
最近の闇金はインターネットを駆使してきますので、普通の金融機関だと思って利用する20代の人もいます。
- ダイレクトメールや電話での勧誘
- チラシやホームページ電話表記が携帯電話
- 資金業者登録番号の記載がない
このような金融機関からの誘いはまず間違いなく闇金業者になります。
特に登録番号が無記載の業者は金融業者としての登録がされていませんので、まず間違いなく闇金です。
それっぽい登録番号を記載しているケースもありますので、登録番号があった場合は、実在する業者なのかを確認するようにしてください。
「確実に融資」のような誘い文句も闇金の特徴です。
正規の金融機関はまず勧誘をしません。お金に困っていそうな人に対して、甘い言葉をかけてはお金を貸してくれるのですが、その実態は闇金だったということがよくあります。
最近の主流はソフト闇金
マンガに出てくるような明らかに怪しい業者であれば闇金からの借り入れを躊躇する可能性もあるのですが、最近はソフト闇金と呼ばれる業者が増えています。
一見すると事務所もきれいで、小さな消費者金融のように見えるため、安心して借りたらソフト闇金ということがあります。
インターネット上では堂々と「ソフト闇金」と名乗っている業者もいます。
とても物腰が柔らかく利用しやすいという特徴があるのですが、闇金は闇金です。結局トサンの金利がつきますので、返済が苦しくなるのは確実です。
見た目がまともだから必ずしもまともな業者とは限りません。
闇金業界も競争が激しいため、さまざまな工夫をしています。そのひとつがソフト闇金で、実際にその手軽さから利用してしまう学生が後を絶たないのが現実です。
ソフト闇金にしても普通の闇金にしても、一度利用をするとそこから抜け出すのは並大抵のことではありません。
どんな理由があっても利用しないこと。利用してしまった場合は、できるだけすぐに完済して縁を切るか、弁護士に相談するようにして、二度と関わらないようにしましょう。