消費者金融などの貸金業者からお金を借りることができるのは、年収の1/3までと定められています。
そうなると年収が少ない20代は借り入れできる金額には限度があります。親の扶養に入っている場合は、稼ぎすぎるわけにもいきませんよね。
ここでは20代がお金を借りるために必要な年収と、勤続年数について紹介します。
お金を借りる全ての人が知っておきたい、総量規制って何?
まず知っておかなくてはいけないのが、総量規制の基本的な考え方です。
これまでお金を借りたことのない人は総量規制という言葉を耳にしたこともないかもしれません。
総量規制は借り過ぎを防ぐために、貸金業者は年収の1/3までしか貸し出してはいけないという規制になります。
総量というのはすべての借入総額が年収の1/3までということで、A社、B社それぞれに年収の1/3ではなく、A社とB社が借したお金の総額が年収の1/3を超えてはいけません。
違反した場合に処分されるのは利用者ではなく金融機関ですので、金融機関がこれ以上のお金を貸してくれることはありません。
例えば、年収が120万円であれば、貸金業者から借りることのできる上限は年収の1/3で40万円になります。
40万円を大金と考えるか、少ないと考えるかが人それぞれですが、年収が120万円であれば、無理なく返済できる限界が40万円と設定されているのだと考えてください。
ただし、この総量規制の対象となっているのは貸金業者のみで、銀行からの借入は総量規制の対象外になります。
とはいえ銀行も無限にお金を貸してくれるわけではありません。銀行で借りる場合も、やはり年収の1/3というのがひとつの目安にはなります。
20代がお金を借りるために必要な年収
基本的にはどんなローンでも、収入がない人にはお金を貸してくれることはありません。
それではどれくらいの収入があればお金を借りることができるのでしょう。
お金を借りるとき最低の年収に特に決まりはありません。
安定した収入があるのなら年収が20万円でも30万円でもお金を借りることは可能です。
ただし、借りることのできる上限は総量規制で決まっていますので、年収が30万円で借りることができるのは10万円以下ということになります。
もちろん年収が多ければ多いほど借りやすくはなりますが、借りたい金額がそれほど大きくないのであれば、継続して仕事をしている人ならそれほど年収を気にする必要はありません。
お金を借りるとき勤続年数はどれくらい必要?
お金を借りるときに重視されるのは、貸したお金をきちんと返済してもらえるかどうかです。そのときにチェックされる項目が下記になります。
- 借りたい金額に見合った年収があるか
- 安定した収入を得ているか
20代の場合は、これに職種などが加わりますが、それよりも年収に見合った借入金額になっているか、収入が安定していかが重要になります。
年収に見合った借入金額になっているかは、上で説明した総量規制範囲内であるかどうかがひとつの目安になります。
そして収入が安定しているかどうかは、仕事の勤続年数でチェックされます。
仕事を始めたばかりの場合は、これから辞めずに継続できるかどうかがわかりませんので、信用が低くなります。
仕事が途切れなくても、様々な仕事先を転々としている人は、仕事を辞めやすい人で、いつ収入が途切れるかわかりませんので、こちらも信用が低くなります。
一般的に、最低でも半年以上ひとつの仕事先で働いていることが目安になります。
ただし、この半年というのは最低条件で、理想は1年以上同じ職場で勤務を続けていることになります。
1年以上仕事を続けて、なおかつ借りすぎなければお金を借りることはそれほど難しくありません。
在籍確認は、金融機関とわからないような配慮がある
お金を借りるときは、勤務先に電話で在籍確認が行われます。申請時に記載した内容に虚偽がないことを確認するためです。
在籍確認の電話があっても、金融機関からとわからないように電話をしてもらえますので、在籍確認の電話についてはそれほど気にする必要はありません。
ただし、審査に通りやすくするために嘘の申告をして、それがバレた場合は、確実に審査落ちしてしまいますので注意してください。
勤続年数も多めに記載してもバレなければ審査に通りやすくなります。
ただし、バレてしまったときのデメリットは非常に大きく、審査落ちだけでなく今後の借入もできなくなる可能性がありますので、在籍確認がない可能性が高いからといって虚偽の申告をしないようにしてください。